025 オモイデノキザイ 2
山崎良プロフィール

山「スクウェアに応募した時のデモもこのセットで作ってたんですか?」

浜「いや、そのときはJV-80が中心の環境だった。大学入って暫くはDTM環境はなくて、D-110、S-760を買って入れたんだけど、見事にローランドで固めてたことになるね。ローランドにこだわっていたつもりはなかったんだけど。」

山「時期的には80年代真っただ中という感じですがやっぱりYMOにはかなり影響を受けてますよね。浜渦さんの作品を聞いている人達の中にはガチガチにクラシック畑の人だろうと思っている人多いかも知れませんが、実はかなりポップよりというか、すごくキャッチーなものが多い。」

浜「YMOファミリーの音楽は大好きで中学の頃は毎日聴きまくってました。シンセを使ってる楽曲はどこにでもあるのに、なぜYMOだけが自分は面白いと感じるのかなとずっと考えてたら、やはり教授なんかは基礎的な音楽力が高いんだろうなと。だからDTMで仕事なんて自分には絶対無理だと思ってたよ。」

山「浜渦さんの曲の特徴として、ヨーロッパ特にフランスっぽい妙にフワフワした調整の希薄な点が挙げられると思うんですが、このあたりはYMO以外の アーティストにも影響を受けていたりとか?」


浜「時々バルトークやラヴェルが好きだったんですかと訊かれるんだけど、ホントにそんなの数年前までほとんど聴いたことがなくてね。もしかして教授の中にそういうものがあって、隔世的に入ってたのかもしれない。ラヴェルのピアノ曲なんかもサガフロ2の後になって『好きだったんですか?』って言われて、そうなのかと初めてCD買って聴いたくらい。あと母親がピアノをやっていて、ドビュッシーなんかは時々聞こえてた…ってのは多少あるかな。」

山「こんなこというと芸大出身の人に怒られそうですが、なんか初めて浜渦さんに会った時の印象がいかにも芸大出身という感じで、こう眉間にしわ寄せて譜面をクシャクシャにしながら『ちがーーう!』とか言いそうな w。この第一印象と出てくる曲の爽やかさとのギャップに戸惑った記憶があります。」

浜「声楽科なのにパソコンに向かってMIDI打ち続けてた俺そのものがヘンだっただけやないかなw。一般の音大生ってやっぱり一般人だったよ。たまに人目も将来設計も気にせず好きなことばっかりやってるのが居て、それが目立つとそう見られるのかもしれんね


山「そういやサガフロ2のピアノアルバムに参加頂いた原大介さんとか、アコギでいつもお世話になっているギタリストの田部井とおるさんとか浜渦さんの大学時代の知り合いの方々は 全然そんな感じではないですね w。」

浜「声楽科は変声期のタイミングで始めた人が多いこともあって、子供の頃からクラシックでガチガチって人はそんなにはいなかったと思う。ただどうしても他の音楽の世界と隔離されてる印象はあるよね。あと権威主義的…とまでは言わないけど、そういった空気が色んな偏見を助長しているのも大学に入って解った。親父(声楽家)の言ってた通りだなあって。予備知識があってよかったよ
w。田部井君や原君なんかもホントに我が道を行くタイプで、どんな音楽も聴く人間だったし、だから意気投合したんだと思う。

山「芸大を出たからこういう曲を書いているというわけではないという気がします。音大を出ているから作曲が出来るというなら毎年何千人もの作曲家が輩出されていることになりますもんね。」

浜「大学に入ったから作曲が出来るんじゃなくて、作曲をやりたくて好きが高じて大学に行ったということでしかなんじゃないかな。もっとも自分の場合、入ったのが声楽科だったから話がまた…w。


山「こういう打ち込み音楽やってる人って、比重が”音楽”よりなのか”音”よりなのかで作るものや目指す作品の方向性などがかなり変わってくると思うんですが、浜渦さんの場合、やはり”音楽”そのものの比重がかなり大きいと思うんですよね。でも完全に偏っている訳でもなく、すごく良いバランスというか。」

浜「やはり中学の頃に聞いていた音楽の影響は大きかったね
。ポップとして完成させるためには音だけでも音楽だけでもいかんと曲に教えられた。」


山「これら今度のFF13で使ってみませんか ?曲名にαとか7とか付けて w。 」

浜「最後に曲に使ってから15年経ってるからねえ。でもむしろ今の環境の方が活きるかもね。久しぶりに鳴らしてみますか。」

GO!
Copyright (c) 2005 SQUARE ENIX CO., LTD, All Rights Reserved.