020 メンテナンス
山崎良プロフィール

 2月になってようやくその実体が明るみに出た電気用品安全法(PSE法)。これによってPSEマークの無い楽器などを含む中古電気製品の売買が禁止になり、さらにその法律が効力を発するのは2006年4月からというのだからさあ大変。二転三転を経た後、この原稿を書いている3/25日の時点では後日漏電検査を受けることで「レンタル」扱いとして事実上の販売が認められることになりましたが、問題は依然山積み。我々シンセを扱うことを生業とするものにとって、この法案の行く末は今後もさらに気になるところです。

今回の騒動に触発され、ちょっと不安になったのでひとまず私物の中古楽器の状態を把握しておこうと押し入れを整理。
 中から出て来たのは1991年にRoland社から発売された「JD-800」というデジタルシンセ。つまみも多くエディットしやすいので良く使っていましたがここ最近の出番はほとんどなかったのですっかり埃かぶってました。ひとまず電源を入れたら問題なく起動。で、鍵盤を押してみると...あれ!?鍵盤が押せない...どうなってんだ?
 鍵盤の隙間を覗き込んでみると...ぐわっ!鍵盤の裏に張られていたプレートが経年劣化により剥がれ落ちて接着剤が内部に流れ込んでいる。びくともしない訳だ...。スイッチの接触不良やボリュームフェーダーにガリもあるなぁ。もしPSE法によってあのままPSEマークの無い機器が売買禁止になっていたとしたら、もちろんこのJDもアウトだった訳です。しかしいずれにしてもこ の状態では法律うんぬんの前に資産価値ゼロなので、とにかく修理に出さなくては。

 なぜかこの事に連鎖するかのように会社のメインで使用していたミキサーも壊れてしまいました(泣)仕事に支障が出てしまうといけないので、これまた急いで修理に出すはめに!さらにお隣ブースの岩崎氏も同じものを使用しているのですが、こちらも調子が悪いというので2台まとめて楽器屋へ持ち込むことになりました。
 人目もはばからず、えっこらえっこら台車で機材を運びます。すれ違った通行人からは何をしようとしているように見えるんだろう。それにしても重い…。しっかり直してもらってこいよ〜。
さて数日後、リニューアルして戻って来たJD。ブースに設置して無事復活!久々に色々とエディットしてみると結構新鮮だけど指が今でも操作法をしっかり覚えてます。物を直して使うってそれだけでより愛着が湧くもんですね。元はと言えば、今回のお騒がせ法律に慌てた事がきっかけで修理することになった訳ですが、結果的には古いものの良さも再確認出来て良かったのかなと。これからもガシガシつまんでやるぞ!
GO!
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