003 ナンデモシンクロ
 近頃自分の仕事に欠かせないツールとしてAbleton社のリアルタイム音楽制作ソフトであるLiveが挙げられます。

 Liveが登場した当初はどことなく難しそうな印象があったのですが、実演セミナーを何度か見に行って実際にデモ版を自分で触ってみた途端、そのシンプルさと画期的なコンセプトに見事にハマってしまいました。面白過ぎます!フォントやつまみを含むトータルデザインが近年のポップな工業製品的で個人的にとてもツボです。仕事の気分がのらない時はカラーリングを変えてリフレッシュ(意外とやる気になりますw)。

もちろん市販のMIDIコントローラーを使ってグリグリ回せば画面上のつまみも一緒に連動。楽しぃ〜♪

 Liveの特徴は簡単に言うと、ありとあらゆる音楽素材を様々なテンポに同期させ作業中もノンストップで加工できるというまさにリアルタイム性にあります。音楽を作る行程でその場の勢いを止めず手軽に色々なアイデアを試せるというのは非常に重要な事です。この手の先駆けとしてはSONYのACIDというソフトも有名です。

 ちょっと前までは他の作曲家さんが持ってきた曲にブレイクビーツ(*1)などのリズムを入れようとした場合テンポは合うけど曲のイメージと合わなかったり、すごく良いリズムなのに曲のテンポとかけ離れていたりするとそれをシンクロさせるのに凄く手間がかかった訳です。やっと曲とリズムが馴染んで聴いてもらったらやっぱりボツなんてこともしばしば(泣)。

 ところがLiveは音素材を同期させるのはもちろんですが、そこから思いもよらぬ方向性へ展開することもあり非常に様々な音楽的可能性を提示してくれます。もはや元素材は何でも良いのではと思えてくるほどw 自分で演奏した下手な楽器でも録音して同期させて加工していくうちに予想もしなかった雰囲気を作ってくれることもあります。


 現行のバージョン4ではMIDIに対応しソフトシンセも立ち上げられるので、さらに無限の可能性を引き出せるようになりました。早くもバージョン5がアナウンスされているので、どうアップグレードしたのか使用感をそのうちレポートしてみたいと思います。Liveの欠点をあえて挙げるとすれば、ずっと触っていると何処まででも発展していってしまうので最初に自分は何がやりたかったのか忘れてしまうところでしょうかw 

ご興味ある方は是非お試しあれ。

株式会社ハイ・リゾリューション
http://www.h-resolution.com/ableton/index.html

(*1) サンプラーなどに録音したリズム素材を細かく切り刻んで、並び替えたり加工して出来た全く別のリズム。文字通りBeat(ビート)をBreak(壊す)するところからきている。
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