001 ジダイノウツリカワリ
 サウンド室の機材庫を整理するというのでしぶしぶ行ってみるとそこには身の丈ほどもあるサンプラー(*1)の山がっ!AKAI(*2)のS3200乱れ咲きです。ここは某中古機材ショップではありません。

 最近は殆どの人がソフトシンセ(*3)へ移行してしまいハードウェアの衰退という現状を痛切に実感する瞬間でもありました。どんどん便利になっていくのは良いことですがサウンド内でも栄華を極めたサンプラーの代名詞がこうやって目の前に積み上げられているのを見ると少し寂しい気持ちになりますね...。とはいえ長年に渡って築き上げられてきたライブラリー群は現在でも非常に重宝しており、上位機種のS6000は僕のブースでもバリバリ現役稼働中です。

 自称ツマミストとしてはS3200のダイヤルの回し心地は結構ポイント高いです。S6000のよりも好きですね。なんというか指先から伝わるカリカリ感が心地よく慣れてくるとねらったポイントにぴたっと止まる感じが良いです。

 メモリーは32MBと今となっては物足りない容量ですが当時のドラムネタなんかを読み込むには十分すぎるほどでした。昔E-MU(*4)のESI-32のメモリを8MBに拡張するのに数万円をつぎ込んだ学生時代を思い起こすと現行で使用しているGigaStudio(*5)はPCの搭載メモリ容量に依存するので当時からすれば夢のモンスターマシンですよ。良い時代になったもんです。いやほんとサンプラーの音はここ数年で格段に表現力が増しました。

 しかしいくらリアルになったといっても人間が演奏する表現をシミュレートするには難しい楽器もいくつかあり我々の間でも時間をかけて本物っぽくするより本物に演奏させちゃった方が早いという結論に達しつつあります w

 サンプラーの表現力が人間と同等もしくは上回る日は果たして来るのでしょうか?

*1 生楽器や人の声などの音素材を録音しシンセサイザーの音源として使用する為の機械
*2 現アカイ プロフェッショナル エムアイ株式会社
*3 パソコン上でハードウェア音源の回路をシミュレートして音を出すソフトウェアのシンセサイザー
*4 現E-MU/ENSONIQ
*5 TASCAM社のソフトサンプラーの先駆け的製品。大容量の音ネタを読み込めるのが特徴でこれによりリアルで臨場感溢れる楽器の再生が可能になった。
GO!
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