編集部:アニメ化が決まったとき、先生の方から何かリクエストされたものはありますか?
望月:全部オリジナルにしてくださいとお話をしたんですが、それはしないと言われてしまいました(笑)。やっぱりオズが相当わかりづらいキャラだということを言われまして(笑)。アニメでは、オズはもう少し主人公らしいキャラにしていきたいということは最初にお聞きしていました。私から、お願したことは「オズをいい子にはしないでください」ということですね。そこは何回も念をおして言わせていただきました。「いい子じゃないんです! 本当にいい子じゃないんです!」って何回も(笑)。
編集部:アニメの中で驚いたことはありますか?
望月:声が付くとこんなに恥ずかしいんだって(笑)。モノローグを声にだされるとものすごく恥ずかしいんですよね(笑)。後、第20 話の酔っ払いの回がすごかったです。全体的にはっちゃけていて、あっぱれ! と思いました。音楽も声優さんの演技もすごくはじけていたのですごく面白かっ たです。
編集部:アニメを見るときには、どのようなところに注目されていましたか?
望月:色彩は気になりますね。後は「PandoraHearts」に限らず、アニメを見るときの癖なんですが、背景を凄く見ています。どんなタッチなのか、どんな描 きこみなのかというのは、色んなアニメで見るようにしています。
編集部:「PandoraHearts」の背景はすごくキレイですよね。
望月:成人の儀式の館の背景を見た時に「これをそのまま使わせてもらえれば!」と思ったりしました(笑)。原作の背景をそのまま参考にしてくださっていて、私達が描いた背景が、こんなに正確に描かれていて、尚且つ描いたものがさらに良くなって画面に出てきたので、それを描いたアシスタントさんたちと「ひぇ〜〜」と言っていました(笑)。
編集部:原作の再現率がすごかったんですね。
望月:そうですね。後は、基本楽しんで見てますね! シナリオをみせていただいた時点ではわからない、シナリオには、書かれていない部分のキャラの動きとかが加わっていたりすると、「こういう表現になるんだー!」という驚きがあったりして、すごく楽しいです。
編集部:お気に入りのチェインはいますか?
望月:エクエスが原作よりたくさん活躍させていただいて、エクエスの色味とか鬣のゆらめき具合がすごいイメージ通りで、カッコイイなって思いました。
編集部:エクエスは24話で、すごい活躍しましたよね!
望月:活躍しまくってます! びっくりしました! 後は、ドルダムの色彩設定がイメージ通りで感動しました。黒うさぎは、原作では最近出なくなってしまっ たんですけど、アニメではたくさん暴れていたので「よかったね……アリス」って(笑)。
編集部:原作の分も暴れられてという感じですね(笑)。
望月:そうですね。アリスが力を開放されて、黒うさぎになる時の描写が原作より細かく、格好良く演出していただいているので。
編集部:出演された声優さん方にお願したことはありますか?
望月:アニメの打ち入りの際に、小野大輔さんや福山潤さんに初めてお会いしたのですが、ヴィンセントやジャックのキャラクターイメージを質問された際に、「実はこんな奴なんです!」というイメージはお伝えしましたね。他の方は、こちらから言わせていただくというより、イメージ通りでした。後は、レイム役に諏訪部順一さん、フィリップのパパ役に置鮎龍太郎さんという豪華な方に演じていただけることになったことを知った時は、予想外だったので、お願いというより「どうなるんだろう〜!?」という楽しみの気持ちの方が大きかったです!
編集部:本当に、豪華な声優さんばかりですよね!
望月:「大丈夫ですか?」って何回もお聞きしました(笑)。著名な方ばかりだったので。後は、花澤香菜さんや坂本梓馬さんがすごく可愛くて、唯一自分からいじれるのがお二人なので、見つけると近づいてちょっかいをださせていただいています(笑)。
編集部:5月に行われた「PandoraHearts」のオンリーインベン「Knave of Hearts」大盛況でしたよね! イベントの感想や裏話があればお願いします。
望月:裏話といえば、担当さんに内緒でたくさんイラストを描きました(笑)。
編集部:生アフレココーナーの時に使われたイラストですか?
望月:そうですね。最初10枚と言われていたんですけど……。
編集部:あれは……20枚以上はありましたよね!
望月:合計で24枚なんですけど、中には文字だけというのもあるので、そんなにすごい量は描いてはいないんですが、それに合わせて声優さんが生でしゃべるというのが、描いた側としてすごく感動しました。
編集部:あれはイベントならではのものですよね。まわりにいるファンの方を実際にご覧になっていかがでしたか?
望月:反応がそのままリアルに見えるっていうのがすごく新鮮でした。これまで、読者の方たちとはサイン会くらいしかお会いできる機会がなかったので。ちょっと違った形でなんだか新鮮でした。後は声優さんへの黄色い声援がすごかったです! 後は、台詞を噛まない声優さんってすごいな! って。 なんでこんなにしゃべっていて噛まないんだろうってずっとアシスタントさんとしゃべっていました(笑)。後は、自分の作品についてイベント開いていただいて、くすぐったかったです。
どこにいていいんだろうって(笑)。どこか恥ずかしいんですよね。アニメ見るのと一緒で緊張するのと、恥ずかしい気持ちがありました。
編集部:Web上で配信されている「パンドララジオ」の第10回に出演されていましたが、初めてのラジオはいかがでしたか?
望月:ブログでも触れなかったことが……(笑)。
編集部:秘密でしたか(笑)。
望月:すごく楽しかったんですが、放送された回を自分で聞いてみて、客観的に聞いた 自分の声にすごく凹んでしまって……(笑)。これは絶対ブログに書かないって! って決めました(笑)。すごく緊張していたんですが、パーソナリティーの皆川純子さんと鳥海浩輔さんのトークがすごく上手で、こちらに話しやすいように展開していただいたので、基本普段お話しさせていただくような雰囲気で、緊張はしているんですが話の内容はいつも通りリラックスした形でできました。
編集部:すごく楽しい雰囲気が聞いているだけで伝わってきました。
望月:楽しかったですね。後はオヤジ発言と言いますか、恥ずかしい発言をたくさんしてしまった気がします……。
編集部:たしか、カワイイ女の子が好きっていうお話してましたよね(笑)。
望月:放送で言っちゃったって、後で凹みました(笑)。後は、制作現場って言うのが初めてだったので、何もかも新鮮で、機材とか見させていただきました。後は、声優さんとの距離が近くてドキドキしていました(笑)。
編集部:初めてといえば、初の画集がついに発売されましたね! ご感想はいかがですか?
望月:初めは無理なので出さないでくださいってお願いしました。イラストの数が足りないっていうのと、漫画家なのでイラスト集なんて大それたものは……って思っていたんですが、頑張ろうと思って、色々意見をださせていただいて、それをよく聞いていただけました。
編集部:すごく豪華な画集ですよね! カラーイラストを色々描かれていらっしゃいますが、一番のお気に入りはどのイラストですか?
望月:背中に花をしょっている、白いワンピースのアリスはここ最近描いた中では、「お、いい出来かもしれない」と思いました。普段あまりそうは思わないんですが、カラーインクなどの色合いが上手くでてくれて「よかったな」って思いました。最近のお気に入りです!
編集部:一番苦労したなっていうイラストはありますか?
望月:画集の表紙と……ガンガンONLINEさん用に描かせていただいた、赤い服のオズと青い服のギルのイラストがあるのですが、あれは担当さんに泣きつきました……(笑)。途中で色のイメージがわからなくなってしまって「もう無理!」と言ってたんですけど、なんとか青系に統一することで、治めることができました。カラーを描いている時は「最後まで塗っていけばどうにかなる」という思いでやるんですが、あのイラストは最後までそう思えなくて、描き直したい衝動に駆られました……。画集の表紙イラストは、いいものを描こうとしすぎてどん詰まりになりました(笑)。


